こんにちは。いえしまコンシェルジュ中西和也です。
「家島の暮らしと観光客をつなぐ案内人」。それが、いえしまコンシェルジュです。
プロフィール
中西 和也/ナカニシ カズヤ
1985年生まれ 大阪市出身
2007年 | 熊本の大学を卒業後、2級建築士の免許を取得。 |
2007年 | 土木施工管理会社や都市計画系のシンクタンクに所属。(フリーター・ニート生活も経験!) |
2009年 | NPOいえしまの企画”ゲストハウスプロジェクト”で家島と出会い、衝撃を受ける。 |
2011年 | いえしまコンシェルジュとなる |
2012年 | いえしまガイドを始める |
2014年 | 家島ふるさとづくり青年隊(現:いえしまライフ) 立ち上げ |
2017年 | 男鹿島うみのいえの運営開始 |
2018年 | 週末島活 取り組み開始 海がみえるカフェ スコット運営開始 |
2019年 | 家島空き家対策協議会 立ち上げ |
2022年 | 一棟貸し宿泊施設 開設 |
いえしまコンシェルジュになるまで
人口は減っていくのに、建築って必要??
「なぜ、日本の人口は減っていくのに、まだ新しい建物を建て続けなければいけない?」僕は大学で建築を学びましたが、考えれば考えるほど、この疑問が頭について回りました。そのために、素直に建築業界に身を置く事ができず、もう少し広い都市という視点から人口減少社会に向き合うことにしました。
働きながら、これからの日本の都市を考えると、どうも”大都市の存在”に違和感を感じ始めました。というのも、人口減少が顕著なのは地方都市なのです。多くの地方都市の衰退があって、ようやく大都市に影響がある。ということは、地方都市こそ、今後の日本における先端地域であると言えます。
家島との出会い
そういったことを考えていた折、ちょうどNPOいえしまの企画”ゲストハウスプロジェクト”を知りました。
“いえしまコンシェルジュ”という、家島の総合的な観光コーディネーターを養成し、地域の空き家をゲストハウスとして活用するという趣旨です。
離島はまさに地方都市の中の地方都市。今後の日本における最先端に触れられる!!と思い、気合を入れて参加したのですが、
実際に家島に着いてビックリ!!離島というイメージから遠くかけ離れた町の風景。間違いなく美味しい魚!
そして何より、NPOいえしまのメンバーが強烈・・・。
不意打ちを喰らった感じでしたが、打ち所が良かったのか悪かったのか、そんな家島の不思議な魅力にとりつかれました。
家島への思い
そんなこんなで、家島にのめり込むようになったのですが、もっともっと家島の海のこと、魚のこと、人のこと、風景のこと、歴史のことを知りたいと思い、2011年4月に移住しました。
家島の風景・魚・人はとても魅力的で、知れば知るほど面白いものです。
しかし、その魅力のほとんどは人々の生活と密接に関連しているため、誰かに説明してもらわなければ分からないものです。おそらく、ふらっと家島に来ても、何だか不思議な町ということはわかると思いますが、その理由はわかりにくいと思います。
そこで、こんなに面白い家島を多くの人に知ってもらいたい!という思いから、”家島ガイド”を始めました。
家島において牧歌的な生活、いわゆる田舎暮らしがしたいわけではなく、人口減少社会の地方都市におけるライフスタイルのひとつのあり方を提案できればと思って活動しています!
これまでの活動実績
取材・執筆
2013.05.04 | LIFE~夢のカタチ - 朝日放送テレビ |
---|---|
2013.07.25 | すごいすと |
2013.10.01 | 島へ。74号 移住体験レポート |
2013.11.29 | 朝日新聞「新しい働き方を考えよう」 |
2014.01.15 | 日本経済新聞 |
2014.04.21 | 読売新聞「観光考1」 |
2014.08.16 | 姫路のひろば |
2015.06.18 | いえしまコンシェルジュ合同会社1(姫路市) |
2017.6月号 | 季刊 『しま』|250号 |
2018.12月号 | 月刊「地図中心」『島の力、発信中』 |
2019.2月号 | 日本政策金融公庫「AFCフォーラム」まちづくりむらづくり |
2019.3月号 | 季刊『しま』|257号 |
2019.06.18 | かんさい情報ネットten「“日本の縮図”離島 人口減少を防ぐためには?」 |
2021.04.21 | 経済産業省 近畿経済産業局「Key Person Profile~目の前の「もったいない」を価値あるものに変える~ |
講演・賞
2012.12.15 | 第5回ソーシャルビジネスプランコンペ 特別賞受賞 |
---|---|
2013.02.05 | 国土交通省 近畿地方整備局 第8回関西元気な地域づくり発表会~地域づくり・まちづくり活動の交流広場~ |
2013.02.09 | 近畿建築士会協議会 近畿アーキテクト2013~創造するコミュニティ~ |
2013.08.17 | 長野県篠ノ井町 しののいまちの教室島の暮らしをたずねよう |
2013.11.27 | 神戸の社会起業家育成シリーズVol.4~離島編 淡路島・家島の暮らし方・働き方・まちづくり |
2014.02.18 | 大阪市東成区 パンジートーク 地域の魅力を発信する島の案内人 |
2014.06.19 | 広島県大崎上島 広島商船高等学校 シンポジウム2014「島を元気にする若者たち」 |
2014.06.27 | 大阪市立生野区民センター CB/SB講座(中級編) |
2014.11.12 | 大阪市生涯学習センター 地域のためにビジネス型社会貢献活動を始めませんか? |
2016.03.08 | 経済産業省 近畿経済産業局 第4回 産業観光ネットワーク交流会 ~モノから体験へ 産業施設を核に、外国人旅行者受入方策を伝授~ |
2018.11.14 | 農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー【島の魅力発掘をなりわいに!】 |
2020.02.09 | 第4回瀬戸内フォーラム パネルディスカッション 『姫路の魅力とブランドの価値最大化に向けて』 |
2021.05.15 | JUDI関西フォーラム2021 つながる!私ごとのまちづくり「小さな仕掛け・小さな空間」 |
この先の10年に向けて
長い人生を振り返った時に「瀬戸内海の離島に住んでいました」と言える人生もありだなと思って移住した2011年から、
早いもので10年が過ぎました。
ガイドのお客さんからは「よく思い切った決断をしたね」と言われることがよくありますが、
「もし失敗をしてもこの島であれば助けてくれる人たちがいる」と思えたから、失敗を恐れずに移住できました。
色んなことにチャレンジし、多くの失敗もしてきましたが、その失敗を評価してくれる人もいました。
10年前は無鉄砲な若者でしたが、この10年間で色んなことができるようになりました。
カフェを運営していてシェフも入社してくれました。
宿泊施設も運営していて、手伝ってくれる島の人もいます。
島の人と一緒に空き家の情報を集めて島外に提供できるようになり、移住者も増えてきました。
島の若者と一緒に島を楽しむイベントもしましたし、おみやげ物に最適な手ぬぐいもできました。
島の美味しい海産物を知ってもらってPRになればと思ってつくった「牡蠣アヒージョ」や「牡蠣ごはんの素」は百貨店や空港、
姫路市のふるさと納税にも使ってもらうなど、多くのお店と取引させていただいています。
次は、僕が「家島でチャレンジしたい」と思う人を支えられるような10年間にしたいと思っています。
この島の暮らしを守り、伝えるために、
家島の暮らしの楽しさを一人でも多くの人に知ってもらえることを願っています。